電気自動車とは
電気自動車とはその名の通り、電気モーターを動力として走る車の事を言います。電気で走るので、ガソリンエンジンみたいに排気ガスが出ません。電気モーターを動力としているので、エンジンも不要ですし、ガソリンも要らないので給油口も不要です。超簡単に言うと、電池で走るミニ四駆と同じ様な仕組みです。
ガソリンエンジン車と比較し、二酸化炭素の排出量がゼロなので地球環境に優しいと言われています。でも、電気自動車を製造するために二酸化炭素を排出するし、モーターを充電するときの電気を作るためにも二酸化炭素は排出されています。なので、完全に二酸化炭素排出量がゼロというわけではありません。
また、電気自動車はガソリンエンジン車と比較し静かです。エンジン音やマフラーの排気音が無いので走行中の音はタイヤのロードノイズくらいしかありません。静か過ぎて歩行者が気づかないので、安全のためにスピーカーから走行音を流すほどです。
さらに、ガソリンエンジン車と比較して電気自動車の方が加速があります。エンジンはアクセルを踏んで回転数を上げる事でパワーを上げますが、電気自動車は最初からパワー全開です。
さらに、停電時などは電気自動車を活用して家庭の電力をまかなう事が出来ます。
まだまだ様々な問題がありますが、ガソリンエンジン車より電気自動車の方が地球環境には優しいのは間違いないと言えます。そのため、今後はガソリンエンジン車が淘汰され、車と言えば「電気自動車」を指す様な時代がやってくると思います。
そんな電気自動車の中で個人的にかっこいいと思う車を9台ご紹介させていただきます。どうぞよろしくお願い致します。
メルセデス・ベンツ:EQS
■メルセデス・ベンツ:EQS
メルセデス・ベンツの電気自動車「EQ」ブランドの頂点に立つフラッグシップサルーンです。電気自動車の中の「Sクラス」と言える車です。これまでのメルセデス・ベンツのデザインとは異なる形状ですが一発でメルセデス・ベンツだとわかるデザインはさすがだと思います。フロント中央には大きな”スリーポインテッドスター”があるのは以前と変わりませんが、グリル部分にあたる場所には小さなスリーポインテッドスターが散りばめられ、本当に星が輝いている様です。さらに、車内に目を向けると大型のディスプレイに目を奪われます。運転席から助手席まで延びた大型ディスプレイはこれまでに無い新しいものです。ディスプレイは3つに別れていますが、その上からカバーガラスを覆っているので1つのディスプレイに見えます。タッチパネルが故障したら終わりそうです。また、フロントとリアのドアはドライバーが近づくと自動で開くシステムや、音声認識でリアドアを開ける事が出来るシステムなども搭載しています。今後メルセデス・ベンツは、2030年までに販売するメルセデス・ベンツブランドの車の半数以上をEV化する予定です。今後のEQブランドにも目が離せません。
メルセデスベンツ:EQC
■メルセデス・ベンツ:EQC
メルセデス・ベンツが国内で初めて販売開始した電気自動車が「EQC」です。2019年7月に販売開始されましたが、公道で走っている姿はまだ見たことがありません。これが発売になった時、個人的に衝撃でした。これまでにない斬新で、洗練されたデザインに目を奪われました。ヘッドライトの形状はこれまでにないデザインで、今までの車とは違うというのが一目でわかります。ただ、保守的なんだなってのも感じました。例えば、グリルは要らないのにエンジン車と同じ様なデザインにしている所とか、車内のデザインとか、この辺は保守的だと思います。それでも電気自動車らしいデザインでかっこいいですけどね。
アウディ:A6-etron コンセプト
■アウディ:A6 e-tron コンセプト
2021年4月の上海モーターショーで発表されたアウディの電気自動車です。次世代のライティングテクノロジーを搭載した最新の電気自動車で、例えば、デジタルマトリクスLEDヘッドライトは動画を投影する機能も備わっていて、目の前が壁になっている駐車場などでは壁にビデオゲームを投影し、それを楽しむ事などができます。アウディのヘッドライトシステムは、本当に近未来を見せてくれます。これは是非とも実現させてほしいですね。車両デザインも本当にスタイリッシュでかっこいいです。
アウディ:e-tron S Sportback
■アウディ:e-tron S Sportback
アウディの電気自動車は「e-tron」と車名に付きます。e-tron S Sportbackは、SUVクーペタイプの電気自動車で、さらに”S”が付くのでハイパフォーマンスモデルである事を示しています。5スポークの大径ホイールと、筋肉質なデザインが迫力あってかっこいいですよね。あと、アウディはヘッドライトのデザインが秀逸です。直線的ですっきりとしたシャープなデザインがかっこいいですよね。車内のデザインは新鮮さに欠けるかなって印象です。A7スポーツバックなどのデザインを踏襲しています。
アウディ:RS e-tron GT
■アウディ:RS e-tron GT
RS e-tron GTは、アウディ初のEVグランツーリスモです。その性能は、最高出力646馬力、0-100km/h加速3.3秒と、かなりのものです。フロントからリアにかけて美しく流れるフォルムは、とても美しく見とれてしまいそうです。見ても乗ってもワクワクさせてくれる最高の電気自動車と言えます。
アウディ:Q4 e-tron
■アウディ:Q4 e-tron
アウディの「Qシリーズ」と言えば、SUVです。数字的にはQ5の下位モデルになるのでコンパクトSUVの電気自動車という事になります。個人的にデザインはこのQ4 e-tronの方がQ5より先進的で好きです。アウディの電気自動車のテールライトのデザインは、全て横一線につながった形状になっていて、ここに先進性を感じます。(A7スポーツバックもつながってますが…)また、Q4 e-tronの車内は物理ボタンがほとんど廃され、タッチパネル操作がメインのデザインになっています。こういった所も電気自動車っぽくて未来的ですよね。電気自動車ではあるが、SUVらしい迫力あるデザインで本当にかっこいいです。
フォルクスワーゲン:ID.4
■フォルクスワーゲン:ID.4
フォルクスワーゲンの電気自動車シリーズは、車名に「ID」と付きます。このID.4は2022年以降に国内導入予定で、価格は600万円前後となっています。フロントフェイスは、中央にロゴを置きそこから水平に延びたデイライトの形状が、フォルクスワーゲンらしいデザインを表しています。グリルが無い事で電気自動車を表現しつつも、これまでのフォルクスワーゲンのデザインテイストもしっかり残し、ファンを逃さないようなデザインはさすがと言えます。それでいてフォルクスワーゲンが初めての人でも乗ってみたいと思わせるルックスは、メーカーの本気度を感じます。これは本気で売れそうなデザインです。ただ、外観はいいですが、車内が簡素化されすぎてショボく見えてしまいます。
ポルシェ:タイカン
■ポルシェ:タイカン
2020年に発売されたポルシェ初の電気自動車です。これが発売になった時に、いよいよ本格的に電気の時代が来たかと思いました。どんなデザインになるかと期待していましたが、期待を上回るデザインでさすがポルシェと思いました。今までのデザインテイストを残しつつも、独特な形状のヘッドライトにする事で差別化がしっかり出来ており、かつ一目でポルシェとわかるデザイン、さらにかっこいいときてるので最高です。この見た目で4ドアって所も凄いなって感じました。今後のポルシェのEVにも注目ですね。
GMC:HUMMER EV
■GMC:HUMMER EV
まさかハマーが電気自動車になるなんてと思った方は少なくないと思います。一時期、国内で絶大な人気を誇ったフルサイズSUV「ハマーH2」。当時は芸能人やらセレブやらみんな乗っていたイメージがあります。街中でもカスタムされたH2をよく見ましたが、2010年にブランドごと幕を閉じました。そのハマーが今度は電気で帰ってくると言うのだから驚かずにはいられない。あの軍事車両の様な角ばったデザインはそのままだが、今風にしっかりアレンジされ洗練されている。人によってはこれはハマーじゃないと思う方もいると思いますが、個人的には今の時代に合ったデザインでかっこいいと思います。いやぁ、これは早く実車が見たいです。
さいごに
電気自動車の開発は今後もっともっと加速されていきます。とくに規制が厳しいヨーロッパでは、そのうち電気自動車以外の販売が出来なくなる可能性が高いので、欧州プレミアムブランドを筆頭に続々と発売される事になるでしょう。その波が国内に来るのはそう遠い未来ではありません。国内も欧州に続き規制は厳しくなる一方です。新しい時代の電気自動車は楽しみではありますが、エンジンの車が淘汰されていくのは寂しいものです。でも、それ以上に楽しい電気自動車が開発される事を祈っています。最後までお付き合いありがとうございました。